マンション改修工事を行うにあたり注意すること
マンションは大人数が暮らす建物です。
それだけに、管理や修繕、そして改修工事を計画的に行う必要があります。
安全を確保するためということは当然ですが、資産価値を維持するためにも必要です。
マンション改修工事に充当するための修繕積立金などを住民は払っています。
その積立金を有効に使うためにも、改修工事が始まる前に特別な委員会などを立ち上げることも大切です。
回収の優先順位を明確にし、住民の方々にも分かりやすく納得してもらうためにも大切です。
理事会とは別の委員会で、マンション改修工事だけに特化した議案を検討するのです。
流れとしては、委員会などを立ち上げるためにメンバーを募ります。
その委員会で回収の大きな流れを掴んでおき、共有しておきます。
共有するのは理事会のメンバーも同様です。
その流れに沿って、点検の時期、見積もりの社数、最重点課題などをピックアップしておきます。
各項目の納期(行う最終日)を決めたら、それに沿って各項目を工事業者などに依頼していきます。
見積もりが出たならば、知識の無い人がいくら見ても解りづらいので、業者の方に遠慮なく訊くことです。
不明な点をクリアにして工事に入れば、住民と工事業者、そして理事会との連携が更に強まります。
理事会、委員会の方々に加えて住民の方々の同意を得ながら行うことが大前提です。
工事の途中で立ち合いの検査なども出る場合があります。
こういう場には積極的に出席して、工事の進み具合や説明では明確にならなかった点などが理解できるかもしれません。自分の住まいなのですから、進んで工事の状況や立ち合い点検が可能な場合は参加をしましょう。
そうすることで、理事会と委員会、住民、工事業者の繋がりが強くなります。
繋がりが強くなって良い事はたくさんあります。
現場で働く職人さんや技術者の方々も、雰囲気の良い現場だと働きやすいのです。
気持ちよく迎えてくれる現場は、やり甲斐もより多く感じます。
住民の方々も、笑顔で一生懸命に働いてくれる工事業者さんには良い印象しか持ちません。
マンション改修工事において、本当に必要なのは人間関係や信頼感かもしれません。
それくらい重大なことですし、住まいを良くするための工事なのですから必要なことです。
完工する前の検査などでも、解らないことは問合せして、互いに理解を深めていくことが大切です。
充分に理解し、工事内容に問題がなければいよいよ完工です。
より良い仕事をしてもらう、より良い仕事をするためにも信頼関係を相違に築くことが重要です。